<イースタン・リーグ:日本ハム5-9巨人>◇22日◇鎌ケ谷

 日本ハム中田翔内野手が、豪快なバースデーアーチを放った。19歳の誕生日のこの日、巨人戦に「4番三塁」で先発出場。1回2死一塁で、姜から左越えの推定130メートル弾をたたき込んだ。「言ったっしょ、打つって。すごいっすね」とニヤリ。前日に「区切りだけど、それ(本塁打)より思い切ってプレーを」などと話していたが、勝手に予告弾にしてしまうのも中田流。「打席に立ったときバースデーソング流れたでしょ。オレのホームランを見せたいと思った」と笑った。

 ウイルソン社製の860グラムのバットから生まれた2号。開幕2戦目の3月23日ロッテ戦以来15試合、63打席ぶりだった。「完ぺきすぎだし。うれしすぎて記憶飛んでた」。オープン戦初戦で本塁打を放つなど節目には強い。水上2軍監督は「持っているね。毎日特別な日にしてほしいね。1軍へ推薦?

 まだです」と言った。

 朝寝坊の遅刻で1カ月の外出禁止が言い渡された17日以降、仲間の外出時に「行ってきま~す」と冗談交じりに玄関まで出るが、森寮長に止められる日々が続く。我慢を爆発させた1発。「花まる二重丸やな」。最高の19歳初日だった。【村上秀明】