<オープン戦:ソフトバンク2-4中日>◇20日◇福岡ヤフードーム
開幕ローテ合格!
浅尾拓也投手(24)が20日、ソフトバンクとのオープン戦(福岡ヤフードーム)に先発。6回を投げ7奪三振、被安打4、2失点と好投した。立ち上がりは制球に苦しんだが、4回にフォークで3者連続三振を奪うなど立ち直った。3月に入ってから改良したフォームも体になじんできており、プロ3年目の今シーズンは念願の先発として開幕を迎えることが濃厚となった。
3年目の浅尾がプレッシャーに打ち勝ち、先発ローテ入りに当確ランプをともした。「開幕してからのシーズンを踏まえて投げました」。6回2失点の内容に安堵(あんど)の表情を浮かべた。
初回、松中に甘いた直球を2ランされ、2回にも2四球を出すなど、序盤は制球が定まらなかった。だが、3回に立ち直った。4回には四球と安打で無死一、二塁のピンチをつくったが、マウンドに駆け寄った谷繁からアドバイスをもらい冷静さを取り戻した。
「中継ぎだと腕を振ってコース思い切り投げなきゃいけないけど、先発は低め低めでゴロを打たせていけばいいと言われた」。アギーラ、柴原、高谷をフォークで3者連続空振り三振。「これを続けられるようにしたい」と、自身の理想のピッチングを思い描いた。
昨年は直球を狙い打ちされることが多かったが、今年はその反省を生かしている。「フォークでゴロや空振りが取れれば楽になる。緩急をつけて狙い球を絞りづらいようにしたかった」。最速147キロの直球に、フォーク、パームを絡め、的を絞らせなかった。
スタミナの不安も一掃した。前回先発した9日の西武戦(浜松)では6回に2四死球を与えたが、この日は104球を投げても疲れは感じさせなかった。「前の試合では不安だったのでどうなるかと思ったが、6回も疲れずに投げられたので手応えはある」。森バッテリーチーフコーチも「使える?
そうだな」と合格点を与えた。
3月に入って急きょ改良したフォームも、体になじんできた。「投げていくうちに安心感が出てきた」。開幕までの残された登板はあと1回。「結果にこだわって開幕1軍に残りたい」。3年目の右腕は次の登板でも結果を残し、先発ローテ入りを確固たるものにする。【福岡吉央】
[2009年3月21日12時46分
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