<オープン戦:西武1-8ヤクルト>◇28日◇西武ドーム

 開幕に向けて課題が残った。西武岸孝之投手(24)が、最後の調整登板に臨んだがヤクルトに6回5失点。結果とともに、3盗塁を許した内容が不安要素となった。この日のクイックの平均は1・35秒。1・2秒以内に抑えたいことを考えれば、もの足りない。一番速いのは1・18秒と合格ラインだったが、カーブを投じた時は1・5秒もかかった。5盗塁を許した前回のロッテ戦に続き、スキを見せる形となった。

 昨年もチーム最多の14個の盗塁を許している。日本シリーズMVPに輝き、この日も、内野ゴロを打たせようと狙った球が空振りとなり8三振を奪うなど、球のキレには抜群のものがあるだけに、課題が克服できていないのは惜しい。岸は「盗塁されすぎなんで、考えないといけない。クイック?

 それだけだと思います」と、開幕までにわずかな時間の中で集中して修正する考えだ。

 [2009年3月29日9時23分

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