ロッテの左腕エース成瀬善久投手(24)が、漫才コンビU字工事もビックリの「栃木愛」を誓った。26日、中学まで過ごした栃木・小山市で、地元少年野球振興のため110万円を同市に寄付した。成瀬は「開幕前から1勝につき10万円を寄付しようと思っていました。小山市は少年野球や軟式野球が盛んなので、もっと発展してもらいたい」と話した。今季11勝5敗でチームの勝ち頭となり、堂々と故郷に錦を飾った。

 さらに「ふるさと納税」も実現させた。今オフの契約更改で年俸1億円プラス出来高と大幅アップした。今月、同市内の実家を立て直し新築の豪邸が完成したばかり。君津住宅から、北京五輪カナダ戦の1勝でプレゼントされたもので、成瀬がオフにトレーニングできるよう筋トレ設備、シャドーピッチングのための大鏡も設置されている。それに併せて住民票を小山市に移したことで、同市への納税が可能となった。納税額は推定で4500万円程度とみられる。「家も建てたことですし、父とも相談して地元で納税することにしました。何かの形で地元に貢献したかった」と、栃木愛を支えに来季もチームをけん引する。【鳥谷越直子】

 [2009年12月27日9時23分

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