<慈善試合:中日6-3巨人>◇3日◇ナゴヤドーム

 V奪回に向けて妥協はしない-。巨人は昨季セ・リーグ覇者でライバルの中日に、本塁打3発を含む6安打で6得点と効率よく得点を重ねられて完敗。原辰徳監督(52)は、12日のヤクルトとの開幕戦(宇部)からの開幕ダッシュを見据え、チームの手綱を締めた。

 言葉で、態度で、指揮官は自らの意思を示した。開幕ローテーション入りが内定している先発のセス・グライシンガー投手(35)については「非常に良くなっていると思う」と5回3失点にも及第点を与えた。だが、その後にこう続けた。「今日は苦言を呈するならば、慎之助のリードだね。対中日という部分で、非常に甘い。(具体的に)言葉でどうこう言うのは、控えます」。和田とブランコに喫した本塁打は、甘く入ったど真ん中。だが、昨季9勝15敗の宿敵相手に、シーズン中では失投だったでは済まされない。主将だからこそ、あえて阿部を名指ししたうえで、そんなメッセージを厳しい言葉に込めた。

 投手陣にも、開幕までには万全に仕上げることを求める姿勢を形にした。昨季59試合に登板し、今季もセットアッパーにと期待される越智大祐投手(27)が、8回に登板して2連続四球を含め2失点。1回も持たずに降板した。ここまで本来の力を出せず安定感に欠ける右腕に「リフレッシュ、調整ということ」と2軍行きを命じた。開幕までに、はい上がってこい-。そんな指揮官の思いに、越智は「1から10までやり直します」と顔を上げた。中日との5月6日のリーグ戦初対決に向け、巨人はこの1敗を無駄にはしない。【浜本卓也】