<オリックス3-5ソフトバンク>◇14日◇京セラドーム大阪
初勝利、もぎ取った!
ソフトバンク内川聖一外野手(28)が、オリックス戦で会心の左越え適時二塁打を放った。3番中堅で先発。2回、4-0とリードを広げ、なお2死二塁の場面でダメ押し打を放ち、この回打者一巡の猛攻につなげた。5回に二塁打、7回に中前打を加え、今季初の猛打賞もマーク。チームの巻き返しを印象づけた。
序盤に試合を決めてしまいたい。その一心で内川は打席に立った。2回、川崎の押し出し四球、本多の3点二塁打。4-0とリードしたが、まだ攻撃の手を緩めるつもりもない。2死二塁、3球目だ。オリックス先発フィガロの真ん中高めの145キロの直球。自然とバットが出た。芯でとらえた打球は左翼を越える。打者一巡で一挙、5点。勝利をたぐり寄せる二塁打を放った。
「打ったのはストレート。ポンちゃん(本多)が、悪い雰囲気の呪縛(じゅばく)を解いてくれたので、変に力まずに思い切ってバットを振っていけた。一昨日、昨日の分も点を取るぐらいの気持ちでいた」。
安打製造機の勢いは止まらない。5回には真ん中高めの142キロの直球をはじき返す。中堅越えの二塁打を放った。7回には3番手小林から中前打。移籍後初の猛打賞をマーク。待ち焦がれた初勝利に貢献することができほっとした。
「勝ちたかった。(3安打は)打ったり打たなかったりの繰り返し。大事なところで打つことができて良かった」。
開幕2戦を終えて1分け1敗。チームが2試合21イニングで奪ったのは、わずか2点。チャンスをつくってもなかなか得点を奪えない。責任を感じていた。悪い流れを断ち切りたい。試合前は、ミズノ社から届いた新しい黒のマスコットバットで練習した。「何となく気分で」。少し気分転換でバットを振った。フリー打撃で次々とスタンドに放り込み、手応えをつかんでいた。
道具にこだわるのは、勝利にこだわるゆえだ。バットはミズノ社と契約するが、スパイクは高橋尚子、野口みずきらのシューズを作製した三村仁司氏に依頼する。サングラスとリストバンドはオークリー社、アンダーウエアはオンヨネ社と契約。明治製菓とも契約しザパスというサプリメントを愛用する。自分に必要と感じたものはどんどん取り入れる。
藤井打撃コーチは内川について「言うことなし。自分のタイミングを持っているからどんな投手でも打てる」と絶賛した。初勝利をつかんだホークス。内川は3番として打ちまくる。【奈島宏樹】



