<広島2-1阪神>◇29日◇福井

 阪神鶴直人投手(24)がほろ苦の今季初登板初先発だ。広島相手に粘ったが、5回6安打2失点で今季初黒星。「いい緊張感の中で投げれていたんですが…。腕を振るという決めごとを藤井さんとしていた。悔しいですね」と唇を噛んだ。

 2回1死二塁から天谷に先制中前打を浴び、3回には1死から3連打で追加点を奪われた。4、5回は無失点で切り抜けたが、近大付の先輩にあたる藤井彰とのコンビで、喜びを分かち合うことはできなかった。

 次回登板について真弓明信監督(57)は「それはまた考えます」と話した。山口投手コーチも「試合にしてくれたけどね。それはもっともっと投げてほしかった。みんなとの競争やから考えながら」と話した。前日28日には2軍調整中の下柳が、ウエスタン・リーグ広島戦で3回無安打無失点と好投しており、1軍先発枠は競争になる。6年目右腕は、次回登板を信じ、できることをやるしかない。