<ロッテ1-1ソフトバンク>◇16日◇QVCマリン
エースがマウンド上でうなだれ、両手を膝についた。1点リードの8回裏1死満塁。ソフトバンク杉内俊哉投手(30)が渡辺正に投じた6球目のチェンジアップは外角高めへ大きく外れた。痛恨の同点押し出し四球。自己ワーストとなる8四死球目で、試合を振り出しに戻してしまった。膝から両手を離すと、ぼうぜんした表情でベンチへ下がった。
杉内
あそこを抑えとけば…。
立ち上がりから苦しんだ。中堅からホーム側へ吹く風速5メートル前後の風の影響もあってか、序盤から制球が乱れた。初回に先頭岡田に12球粘られると根負けして四球。2死からはカスティーヨに死球を与えた。味方が1点を先制した直後の3回裏にも1死からまさかの3連続四死球を出した。
杉内
今日は本当に(四球が)多かったね。バラバラという感じだった。
本調子からは、ほど遠かった。それでも前回登板で100勝を達成した左腕は、意地でスコアボードにゼロを並べ続けた。7回を終えた時点で118球。森福、ファルケンボーグが連投中とあって、エースの責任感で8回のマウンドに登った。それでも力尽き、勝つことはできなかった。
だが、負けなかった。後を託した金沢と馬原が、ともにピンチをしのぎ無失点。負ければライバル日本ハムに並ばれていたが、延長10回引き分けで単独首位の座はキープした。
100勝に王手をかけてから3試合足踏みしたことで杉内は「1つ勝つというのは本当に難しいこと」とあらためて実感した。目標とする250勝へ向けてのスタートで、またその難しさを知った。【倉成孝史】



