山崎対ブランコの4番一塁争いは、いきなりのがっぷり四つだ。10年ぶり古巣中日に復帰の山崎武司内野手(43)がフリー打撃で連発を含む5発を放り込めば、トニ・ブランコ内野手(31)は3連発を含む4発と応戦。同組で回った2人のヘビー級対決にファンは大喜びだ。

 山崎は「久しぶりにみんなと一緒にやって懐かしい気分だった。楽天時代とは立場が違って緊張した分、気持ちを出せた練習ができた」と笑顔。実はバットを握るのは昨年10月10日のロッテ戦でヒットを打って以来、4カ月ぶりという。オフは一切バットを持たず「打撃はまだ1~2割でデタラメ」と言うが健在をアピールした。「ブランコは横でいい音をさせていた。彼に勝たないと試合に出れない。意識してやっていく。実戦は2月後半に」と意気込んだ。

 一方11日の初実戦、韓国LG戦に照準を定めてハイペース調整のブランコも手応え十分だ。「初日にしてはよかった。山崎さんといい競争をしたい」。ユニホームを着たバトルが開戦した。