<フェニックス・リーグ:日本ハム0-0阪神>◇29日◇生目第2

 ポスト球児養成計画がスタートする。平田2軍監督は、ルーキー松田遼馬投手(18=波佐見)にクローザーとしての英才教育を施す考えを明かした。150キロ近い直球に鋭い変化球を持ち、素材は十分。来季は2軍の抑えに固定し14年シーズンの守護神に育てる。

 藤川のメジャー移籍が決定的な状況で、白羽の矢が立った。1年目の今季は1軍登板なし。ウエスタンでは主に先発として8試合に登板し、3勝2敗。平田監督は「来年は1年間下でやらして、再来年はストッパー争いができるようにしたい」と明かした。フェニックス・リーグでは4試合で中継ぎ登板し、9回で自責1。松田も「楽しいですね。緊迫した場面で投げたい」と歓迎していた。

 この日も無失点で切り抜けた。日本ハム戦の3回から登板。3イニングを1安打無失点3奪三振に抑えた。6回には3四死球で2死満塁のピンチを背負ったが、3番加藤を中飛に仕留めた。「真っすぐがいい感じ。ほとんど真っすぐを投げました。ある程度自信はつきました」とうなずいた。平田監督も「いいものを見せてくれている。真っすぐは走ってるし、秋山よりもいいくらい」と絶賛。新世代のストッパーが産声をあげた。

 ◆来季の抑え候補

 奪三振王のタイトルを獲得した能見が筆頭候補。福原や、重要な局面を任せるほどに成長した筒井も候補に挙がる。ヤンキース3Aを自由契約になった五十嵐亮太投手獲得に動いている。さらに第6の外国人として、リリーフ投手を補強する計画もある。