火消し役が火付け役になる!

 DeNAホルヘ・ソーサ投手(35=中日)が、成田空港着の航空機で来日。チームには山口というストッパーがいるが、抑え役を希望した。「クローザーでもセットアッパーでもできる。1イニング3つのアウトはしっかりと取る」と自信を見せる。横浜スタジアムでは昨年5試合に登板し6イニング無失点と相性もいい。3月29日の古巣中日との開幕戦(ナゴヤドーム)も「もちろん投げたい。そのつもりでいる」と気合十分だ。

 しかし、伝え聞いた山口も「ダブルストッパーなんて言わせない」と受けて立つ構えで、こうなると中畑監督の思うつぼ。「2人を競わせたいね。どっちが先に投げるか。勝ち試合は2枚いる。ケツ(抑え)は大事だよ。そういう空気になったらおもしろい。他のポジションもね」と、チーム全体の活性化につながることを期待する。新戦力の加入による競争が、最下位脱出のカギとなる。

 実はドミニカ共和国から、フランクフルトでの乗り継ぎに失敗し8時間も遅れてしまった。「案内されたゲートが間違っていた。疲れたね」。幸先の不運も豪快に笑い飛ばしていた。【矢後洋一】