<中日0-4DeNA>◇24日◇ナゴヤドーム
5四球でも勝った。DeNA三浦大輔投手(39)が今季最多の与四球ながら、開き直りの投球で7回を無失点に抑え7勝目。「制球がよくなくてしんどかったですけど、何とかアウトを1つでも多く取ることだけ考えました」。3ボールが11回を数えるほど、制球に苦しみながらもチームに後半戦白星スタートを呼び込み、安堵(あんど)の表情を見せた。
1回にこの日の三浦が凝縮されていた。1死から荒木を歩かせると、二盗を許しいきなりピンチ。続く森野を二ゴロに打ち取るも、まだ制球は安定せず、4番和田にも四球。それでも「全部攻めた結果だから、その後引きずることはなかったし、割り切れたからね」。その言葉通り、2死一、三塁から平田をフルカウントにしながらも、最後は外角低めの138キロで見逃し三振。鶴岡の構えたミットは微動だにしなかった。
常々口にするのは「こいつ、びびってんじゃないか、と思われるのが嫌やねん」。だからこそ3ボールの場面でも、あえてピンポイントのコースは狙わない。「ストライクゾーンで勝負するには力のある球を投げないといけない。(球を)絶対置きにいかない。とにかく腕を振ること。オリャーッて感じだよ」。制球よりも攻めの姿勢。その開き直りが球威とキレを増す。たとえボールになっても、逃げた球でないから次打者との勝負に引きずることはない。その覚悟が、5つの四球直後の打者を、全て抑えた結果に表れていた。
この試合で、史上27人目の3000投球回も達成。「長くやって来たからね。そういう区切りの時に、試合に勝てたのが一番大きい」。これで3位まで0・5ゲーム差。22年目右腕の133球が、チームに勢いをつけた。【佐竹実】




