<フェニックスリーグ:阪神2-11LG>◇28日◇綾町

 侍ジャパンの守護神へ-。阪神松田遼馬投手(19)が、小久保監督率いる日本代表に阪神から唯一選ばれた。フェニックスリーグ最終戦となった韓国LG戦では最終回にリリーフ登板。先頭打者を変化球で左飛に打ち取ると、平田2軍監督から指令が下った。

 「真っすぐで三振取れる投手にならないと。全部真っすぐで三振取ってみろ」

 2人目の途中から、大量得点差の雰囲気を引き締めるような140キロ台後半の直球のオンパレードが始まった。最後の打者は監督の要求通り、148キロの直球をズバッと投げ込み空振り三振。自ら選出を祝うかのような快投だった。

 侍ジャパンでは守護神としての起用も予想されているが松田は「まだわかりませんし、自分ができることをして打者を抑えるのに集中したい」と話すにとどめた。初めての日の丸を背負い、成長著しい19歳が世界に挑む。