巨人原辰徳監督(55)が13日、サッカー日本代表へ極上のメッセージを送った。09年のWBCで侍ジャパンを率い世界一を達成した。日の丸を背負って戦う尊さと、国民が団結する大切さを力説した。熱い言葉の数々は要約できない。金言を丸々、お届けします。

 仙台へ移動する新千歳空港の出発ロビー。原監督は両手を広げ「SHOW

 THE

 FLAG!」と気合を入れた。決戦に向かう日本代表への、たぎる思いを隠さなかった。

 原監督

 いよいよ始まりましたね。まずは初戦。コートジボワール戦を、全身全霊で、魂を込めて応援する。全身が沸き立つ、何とも言えないモノがある。ワールドカップは、日本中がひとつになる、本当にいい機会。スポーツの良さ、だと思う。

 日の丸を背に世界を極めていく覚悟を、誰よりも知っている。

 原監督

 日の丸を背負って試合をする。選手に対して、みんなが「代表選手だ」という見方をする。本人たちも「自分が代表なんだ」と自覚する。そういうものだと思う。試合の「重さ」はいつもと同じでも、「重み」が違うような気がした。例えば同じ100キロを背負うのでも、重みが違う。アドレナリンがバッと出てね。重圧…。重圧とは違うかな。どう表現すればいいかな。「荒ぶる」気持ちになる。

 本田がブラジルから発した「日本人として、我々の一員だという気持ちで戦ってほしい」というメッセージに呼応した。

 原監督

 本田君の気持ち、分かる気がする。ここまできたらみんなでひとつになって、一致団結して戦う。そうだよね。でもね、もし「毒」を食らったとしても、毒を肥やしにするくらいの覚悟も必要だ。

 用意されたサムライブルーの旗をけれん味なく掲げ、サッカーボールを蹴った。「だってワールドカップだもんな。そういうイベントだよな」。野球とサッカー、なんて狭い了見はない。世界とのしのぎ合いに挑む日本代表に敬意を表し、腹の底から応援する。【宮下敬至】