阪神ドラフト1位の横山雄哉投手(20=新日鉄住金鹿島)は、2月に2軍安芸からのキャンプインが決定的な状況になった。前日8日に大阪市内の病院で診察を受けて「左胸鎖関節の炎症」と診断されたことが9日、発表された。杉本チーフトレーナーは症状について「大げさではない。無理をせず、様子を見ようということ。大きな問題だと思っていない」と説明した。

 昨年11月、台湾で行われた21Uワールド杯で登板後はノースローが続く。軽症の見立てだが、回復の見通しについて同トレーナーは「様子を見て」と明言を避けた。横山はこの日、西宮市内の鳴尾浜で行われた新人合同自主トレに参加したが、キャッチボールなどを行う本隊から離れて別メニューだった。初めて負傷した箇所だという。横山は「痛みはなくて、緩さというか違和感がある。台湾くらいから、ずっとそういう違和感があった」と明かす。

 昨年12月、球団のメディカルチェックで症状を訴え、いまも完全回復していない。「それほど大きなことではないけれど、いろんなトレーニングをできる。迷惑をかけている分、責任を持って完治できるようにしたい」。慎重を期したスローダウンだが、即戦力の期待も高いドラ1左腕が、早くも試練を味わっている。