一部で議論を呼んでいる日本ハム中田翔内野手(25)の「茶髪・ガム問題」に決着がついた。12日、札幌市内で行われた「ファン・カンファレンス」でも話題にのぼった。出席した栗山英樹監督(52)は「こうしろとこっちから言うのは簡単。人としてどうあるべきか(自分で)考えられるようにしたい」。大社啓二オーナー代行(59)も「禁止、とルールをつくるものじゃない」と、“容認”の姿勢を示した。

 とはいえ、ただ無条件に「OK」を出したわけではない。この日のイベントでも、この問題が話題に上がった際、一部客席から拍手が起こったように、奇抜な風貌やプレー中のガムには、ファンの関心が高く、否定的な意見も多い。同オーナー代行は「陽岱鋼も派手だけど言われない。髪の色の問題ではなく、選手の持っているイメージ、言動だと思う」と中田のキャラクターにも言及。そのうえで「最高の自分になるために、自分でどう判断できるか。そうなってもらうために指導することは必要」と、自主性は尊重しながらも、社会人としての精神的成長を促していく。

 壇上では、北海道移転後3年続けて優勝を逃したことはないと“プレッシャー”をかけられ、日本一を宣言した栗山監督。「勝負しなきゃいけない年。勝つためにしか野球をやらない」。そのカギを握るのが、4番の中田であることは間違いない。【本間翼】