ソフトバンク今宮健太内野手(23)が13日、日刊スポーツの直撃取材で、下半身を使った新打撃フォームの手応えを明かした。昨季打率は2割4分。今季はプロ6年目で初となる打率3割を目指している。

 キャンプ3度目の休日、今宮は牧原と出かけリフレッシュした。「足のいろんな部分が張ってますよ。今までどんだけ楽に打っていたかってことですよね」と笑った。パンパンの足が充実度を物語っている。

 軸足となる右足にしっかりと体重を乗せ、間を取り、下半身の力を使った打撃フォームに取り組む。前日12日までの紅白戦2試合では6打数無安打。「2試合目の1打席目(中飛)、2打席目(二ゴロ)は強い打球が打てた。しっかり軸をつくって、質のいい打球を打っていってニュー今宮をつくれるようにしたい」

 新今宮になるため、室内で連日、大道コーチを相手に大股開きでのティー打撃に励む。両足を大きく開き、両膝はほぼ直角。いわゆる「がに股」の構えで、体重移動を意識しながら球をたたく。「打つ時の体重移動がヘタなんで。守備の時と動きは一緒なんですけど。足の強化ですね」。打ち終わったあとは倒れ込むほどハードな練習だ。

 打撃に悩む今宮だが、守備では12日の紅白戦で美技。初回1死満塁で中前に抜けそうなゴロをダイビングキャッチし、併殺にした。「飛ばなくても追いつくと思ったんですけど、実戦の感覚がまだですね。ズレている」。勘を研ぎ澄ませている途中だが、今年も守りでは欠かせない存在だ。

 ヘトヘトになって帰る宿舎での楽しみは女性グループE-girlsのミュージックビデオ。「アミ(中島麻未)ちゃんがかわいくて好き。武部柚那(たけべ・ゆずな)も最近かわいいんですよね」。2年前の6月には、ヤフオクドームに試合前のミニライブに来た中島麻未に対面。赤面しながら一緒に写った写真は宝物だ。今年も彼女たちの曲「ヒマワリ」を登場曲に使用するかは未定だが、下半身打法を身につければ、新今宮の期待度は昨年とは比べものにならない。【石橋隆雄】