15年ドラフトは、東京6大学リーグの好打者トリオが熱い。近年、ドラフトの目玉は投手陣が続いたが、今季は野手にも好素材がそろう。

 3年生史上初の同リーグ100安打を達成した明大・高山俊外野手(3年=日大三)もドラフト上位候補に挙がる。

 昨秋、3年時でリーグ史上初の通算100安打を放った「安打製造機」高山は、最終学年で明大OBのDeNA高田繁GM(69)が持つリーグ記録の127安打更新を目指す。「意識していないと届かない記録ですから」と、あと27安打で先輩に追い付き、追い越すつもりだ。1年春からリーグ戦に出場。いきなり20安打を放ち、注目を浴びた。球をぎりぎりまで引きつけ、最短距離でバットを出すセンスの良さが光る。

 昨秋のドラフトでは高校から一緒にプレーしてきた先輩、山崎福也投手(22)が、オリックスから1位指名を受けた瞬間に立ち会った。「近くで見ていて鳥肌が立ちました。ドラフト1位ってすごいなと。同学年にはいい選手が多いので、負けたくない気持ちは強いです」。今年の主役は譲らないつもりだ。