ひょうたん寿司の店内。円内顔写真は高砂親方
ひょうたん寿司の店内。円内顔写真は高砂親方

 1年の締めくくりの九州場所。角界関係者の土俵外の楽しみと言えば「食」だろう。水炊き、もつ鍋、豚骨ラーメン…。博多にはおいしい店が、たくさんある。そんな数多くの名店がひしめく中で、高砂親方(元大関朝潮、日刊スポーツ評論家)のオススメは、天神の「ひょうたん寿司」だ。

 「福岡に来ると何回かは必ず行くし、毎年千秋楽の夜は、家族も連れて大勢で行くんだ。もう10年近くになるかな。九州近海で取れた魚が、本当においしいんだよ。オススメのメニュー? みんなおいしい。とにかく魚を食べてほしいね」と高砂親方。ということで、早速突撃取材に出掛けてみた。

 博多では、有名な行列が絶えない人気店。詳細に料理を紹介してくれたのは、親方と親交のある山田幸嗣社長(42)だ。「うちの名物は、焼あなごのにぎり(1個200円)です。それと、活ひとくちアワビのおどりにぎり(1個380円)」と、まずは、すし屋らしく〝にぎり〟を勧めてくれた。

焼あなごにぎり
焼あなごにぎり
活ひとくちアワビのおどりにぎり。レモンをかける前(左)とかけた後
活ひとくちアワビのおどりにぎり。レモンをかける前(左)とかけた後

 「1日500個以上は出ます」という、焼あなごは、肉厚で柔らかく、口の中で美味が広がる。小ぶりなひめアワビも、絶品だ。「対馬の塩がかかっていて、レモンをかけると動きますよ」という山田社長の言葉通り、レモンを搾ってかけると、その名の通りアワビが踊り出した。口に入れると、こりこりの食感がたまらない。

人気のカニクリームコロッケ
人気のカニクリームコロッケ

 続けて勧めてくれたのは、ズワイガニを使ったカニクリームコロッケ(380円)と、ごまさば(580円)。「すし屋だけど、このコロッケは人気なんです。ごまさばは、活きのいいサバを特製の甘だれとゴマをあえて味付けしています」。高砂親方が言っていた通り、鮮度抜群のおいしい生魚に、ホオも緩みっぱなしだ。

 系列の回転寿司店には、プロ野球のソフトバンクを日本一へと導いた李大浩(イ・デホ)もシーズン中に姿を見せていたそうだ。博多に行った際は、ぜひ訪れてみてはいかが。【木村有三】

(料金はいずれも税別)

ひょうたん寿司の外観
ひょうたん寿司の外観

◆ひょうたん寿司

住所:福岡市中央区天神2丁目10-20

電話:092・711・1951(2階)、092・713・1399(3階)