バンタム級の岩谷忠男(いわや・ただお、31=神拳阪神)。プロボクサー辰吉寿以輝(18=大阪帝拳)が4月16日、大阪・ボディーメーカーコロシアムでプロデビュー戦で拳を交える相手だ。注目を集める「辰吉2世」の対戦相手となった31歳はどんな道筋をたどって、4・16のリングに立つことになったのだろうか。
岩谷は1983年(昭58)6月9日、大阪・堺市生まれ。子どものころ、特別なスポーツ歴はない。格闘技との出会いは、兄がきっかけだった。20歳を越えてから、自宅近くにあったキックボクシングジムに兄の付き添いで訪れた。体験入門がきっかけで競技を始めたが、週1回の練習が物足りない。25歳の時、自宅の近くにアマチュアのボクシングジムがオープン。25歳でボクシングを始めた。
アマチュア戦績は7勝(3KO)4敗。全日本社会人選手権の大阪府予選で優勝した経験がある。「最初はプロ志望はなかった。でもプロでやっている選手を見ているうちに、やってみようかと」。少しずつ、確実に魅力にとりつかれた。
「プロになるなら」と神拳阪神ジムの選手にジム見学を勧められて入門。同ジムで13年12月にC級ライセンスを取得。昨年4月にプロデビューした。身長169センチの右ボクサーで得意パンチはアマ出身らしくきれいに伸びるストレートだ。
現在、塗装会社で働いており、兵庫県内のジムには堺市から車で片道1時間半かけて通う。仕事とボクシングの両立は大変だが「アマとプロの1勝は全然違う。プロはすごく気持ちよかった」。プロ戦績は1勝2敗も、寿以輝戦がプロアマ通算で15戦目と経験は豊富だ。「気分は高まっています。ある意味、辰吉さんという偉大な選手の息子さんとやれる。これはチャンス。判定だったら厳しいと思うので、倒しにいきたい」と意気込んでいる。【益田一弘】


