波乱が相次ぐ土俵と同じように、国技館内の売店でも番狂わせが起こっている。相撲グッズの売れ行きは好調で、日本相撲協会の公式マスコットキャラクター「ひよの山」を用いた公認グッズの売店では、新商品の「ひよトート」(1800円)が大人気。初日で売れ筋NO・1に躍り出た。広報部の芝田山副部長(元横綱大乃国)も個人的に愛用しており「マチが広くて使いやすい。ちょっとした物を入れるのに便利」と猛プッシュした。
相撲絵師の木下大門さんが手掛けるブースでは、7月31日に死去した横綱千代の富士(前九重親方)の人気が再燃。だが、それを上回るのが十両宇良だ。今場所からポストカード3種類が新発売され、木下さんも「宇良を知らない人はいない。番付なんて関係ないんだなあ」と目を丸くする。初めて見た宇良本人は「こんな絵もあるって、すごいですね」と、石浦戦を描いた絵を興味津々に眺めた。
十両力士が横綱級の人気を博した例はなく、まさに“下克上”状態。宇良は土俵でも初日から2連勝で新入幕へ前進し、大歓声を浴びた。相撲人気の形も、昔とは少し変わってきた。土俵上は、どう変わるか。【桑原亮】

