相撲担当になった。しかし、まだ取材してへんし…。そこでファンの方には大変失礼ですが、今回は外から相撲を見た話を書かせてもらいます。

 女子ゴルフです。ゴルフを足かけ15年ほど担当してきたけど、ここ数年でものすごく“スージョ”が増えた。相撲とゴルフの両方に詳しい人は知ってると思いますが、その一端を紹介すると…。

 先駆者はツアー通算50勝の永久シード選手・不動裕理プロ(40)ですわ。08年頃からハマり始めて、最近は東京場所なら必ず1日は観戦に行く。八角理事長、時津風親方や先代の九重親方(元横綱千代の富士)たちと随分親しくつき合ってるらしい。「相撲担当になるんですか? 楽しいですよ、相撲。場所中に会えるじゃないですか」。担当替えを伝えたとき、そんな風にニコニコ言うとった。でもね、不動ちゃん、そら君は楽しいやろうが、こっちはプレッシャーでいっぱいなんやけど。

 相撲、力士に関する知識で1番なんは、比嘉真美子プロ(23)かな。ツアー通算2勝で、誕生日(年は違う)が同じ勢関と仲良しらしい。もちろん場所は積極的に見に行ってる。「比嘉さん、角界で男前って誰なん?」と、超初心者的な質問をすると「う~ん、一般的な見方をしたら、やっぱり遠藤関かなあ。でも、親方を含めたら、間違いない! 陸奥親方です!」。力強く断言できるほど、よく見てるっちゅうことです。

 他にも比嘉と同学年の飛ばし屋・渡辺彩香プロ(23)も今年の初場所で観戦デビューした。13年賞金女王の森田理香子プロ(27)も東京場所だけでなく、こないだの大阪場所にも行った。米ツアー選手の宮里美香プロ(27)は白鵬関と親交があって、賞金女王に3回なったアン・ソンジュプロ(29)。原江里菜プロ(29)と青山加織プロ(31)は観戦こそまだしてないけど、立浪親方、おかみさんと仲が良くて、部屋近くで大会があるときは、ちゃんこをごちそうになりに行く。

 そんな彼女たちの多くは、私が担当替えを報告すると「えーっ! 相撲~?」と判を押したように笑い、少しも寂しそうな顔をせず「盛り上がってるし、いいじゃないですか。取材も楽しいって」-。

 正直言うて、相撲はほとんどわかりません。ただ、こんだけ多くの女子プロを引きつける理由はなんなんか? これからの取材で確かめようと思います。【加藤裕一】