ボクシングのWBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志(35=ワタナベ)が5月6日、東京・大田区総合体育館で同級10位ジョムトーン・チューワッタナ(25=タイ)と10度目の防衛戦を行うことが20日、発表された。都内で会見した内山は、長谷川穂積に並ぶ国内歴代2位タイとなる節目のV10戦に向け、元ムエタイ世界王者の挑戦者に警戒心を示した。

 内山が、節目のV10戦に警戒心を示した。「簡単に勝てるとは思っていないし、苦戦すると思う」と慎重な言葉を並べると、挑戦者について「打撃に関しては天才的。相手の良さを消す独特のうまさがある」と続けた。通常は2ラウンドという相手の研究も、10ラウンド行ったことを明かすなど、緊張感を漂わせた。

 危険な相手だ。辰吉、西岡を苦しめた元WBCバンタム級王者ウィラポンと同じムエタイの元世界王者で、ボクシング転向後も9戦全勝。1月には、内山がV8戦で下した金子から一方的な内容で勝利し、評価を高めた。それでも5年以上の長期政権を築く王者は「この階級では自分が一番だと思っている」と王座を譲るつもりはさらさらない。

 2月にはWBAから日本人初のスーパー王者に認定された。具志堅用高の13度の連続防衛記録も見えてきたが「記録は結果的に超えられればいい。海外での防衛戦や統一戦で名前を売っていきたい思いの方が強い」と強調した。世界的には無名のジョムトーンとの対戦にも「微妙かなという思いもあった」とプライドものぞかせた。すでにスパーリングも開始しており、決戦に向けた本格的な準備を進めていく。【奥山将志】