2年ぶり2度目の東京ドーム興行でビッグマッチを制した4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(33=大橋)が27年中に国立競技場で世界戦を行う計画があることが2日、分かった。関係者が「国立競技場進出は選択肢の1つ」と世界戦の有力候補地として挙がっていることを認めた。実現すれば、日本ボクシング界初の快挙となる。
現在の国立競技場は、井上と大橋ジムがスポンサー契約を結ぶNTTドコモが「アリーナ戦略」として出資会社に名を連ねている。24年5月と今回、2度の東京ドーム興行を成功させたプロモート実績も大きな後押しとなるだろう。今回の「国立初進出」プランが本格化すれば、交渉もスムーズに進みそうだ。
東京五輪に向けた改修前の旧国立競技場では02年8月、K-1とPRIDE(RIZINの前身)が協力する形で格闘技イベント「Dynamite!!」が開催されている。ただし屋根がなく、雨天の場合にリングが滑りやすいという懸念もあってボクシング興行は行われていなかった。
現在、国立競技場は改修前の5万4000人収容から8万人収容のスタジアムに増設。5万5000人規模の東京ドームよりも、さらに大きな会場となる。27年は井上がプロデビューから15年を迎える区切りイヤー。さらにフェザー級に転向し、世界5階級制覇を狙うかもしれない大事なタイミングとなる。国立初進出が実現すれば、目玉イベントとなりそうだ。

