エース復権を目指す棚橋弘至(38)が、次代のスター、飯伏幸太(33)の前に立ちはだかった。Aブロック屈指の好カードとなった初のシングル対決。死力を尽くした20分を超す激闘を棚橋は、ハイフライフロー2連発で制し、白星発進した。
飯伏は、ずっと後ろから追いかけてきた棚橋を、あと1歩まで追い詰めた。空中殺法を封じに右ヒザを徹底攻撃された。それでも場外の棚橋めがけてコーナー最上段から飛び、エプロンからリング内へのブレーンバスターも放った。チャンスをつかみかけた18分。フェニックス・スプラッシュを誤爆し、再び右ヒザを強打。その後も粘りを見せたが、最後は棚橋の術中にはまった。
1・4東京ドームで中邑のIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦、3月のニュージャパンカップを制するなど、着実に力をつけて臨んだG1開幕戦。中邑戦、AJスタイルズとのIWGPヘビー級選手権と同様の好試合を見せたが、またも新日本トップの壁を越えられなかった。「出し切って負けました。でも、棚橋さんとの、神との初シングルは忘れません。自分でも納得できました。その上で負けました」と潔く負けを認めていた。棚橋からは「飯伏がいれば、プロレス界はかなり安泰じゃないか」と期待された。飯伏の戦いは新時代の到来を予感させる、G1史上に残る名勝負だった。


