棚橋弘至(38)が、13年以来の決勝進出を決めた。強敵AJスタイルズと勝ち点12同士で激突。最後はハイフライフロー2連発で勝負を決め、Aブロック1位を確定させた。今日15日の両国大会でBブロックの1位が決まり、16日の最終日に、棚橋は07年以来2度目の優勝をかけて対戦する。
最強、最大の敵だからこそ棚橋は光り輝く。AJのスタイルズバスター、トップロープからのエルボーを食らい、何度も意識が飛んだが、カウント2・9ではね返した。1度目のハイフライフローは、両膝を立ててブロックされた。それでも、左ヒザへのドラゴンスクリュー2発で動きを止め、最後はハイフライフロー2連発で勝負を決めた。
時間切れ寸前の27分56秒。勝利の女神は棚橋にほほ笑んだ。「AJはほんとすごいね。そのAJを倒したことで、また1個上にいけた」と棚橋は、会心の勝利を振り返った。08年8月、G1大会中の両国で、初めてタッグを組んで戦ったAJ。そのときから実力を認め合うライバルだった。06年からの対戦は棚橋の3勝2敗。しかし、今年2月にIWGPヘビー級王座を奪われた相手へのリベンジを両国の大舞台で果たし、対戦成績も4勝2敗とリードした。
試合前には、国技館の控室前の廊下を黙々とジョギングする姿があった。控室で見ていたテレビ番組で、物事に集中するには体を動かした方がいいと話しているのを見て、さっそく実践した。「暮らしの中に修行ありです」と、またまた名言が飛び出した。
07年初優勝から、何度も決勝戦に出たがヒーローになり損ねていた。「2年前も去年も、オレが夢見ていた両国の決勝にやっと行ける。過去の悔しい気持ちも忘れていない」。16日の決勝戦にプロレス人生のすべてをぶつける。【桝田朗】

