WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(23)が26日、所属する横浜市内の大橋ジムで練習を再開した。昨年末に元世界王者の河野を6回TKOで下し、4度目の防衛に成功。「パーフェクトにいきたい」と期する17年の改善技術に、父の真吾トレーナーは「ブロッキングですね。守備に余裕を持ち、相手のパンチを見て、はじき飛ばしたい」と掲げた。

 圧勝した河野戦にも、課題を見いだす。強引に距離を詰めて押し込んできた場面で、両腕を体の正面にたたんで守備一辺倒になる傾向があった。有効打は回避したが、攻撃に移るのがスムーズではない。ここが修正点。「はじければ、そこからサイドステップを切るなど、打ち返しやすい」と同トレーナーは説く。

 次戦の相手は未定だが、5月に予定する。4階級王者ゴンサレスとの統一戦も期待される日本の怪物は「トップの選手とばんばんやっていきたい」と、声を弾ませた。