ボクシングのIBF世界スーパーバンタム級王者・小国以載(28=角海老宝石)が1日、神戸市役所と兵庫県庁を表敬訪問した。

 兵庫・赤穂市生まれの小国は、高校時代は神戸市内の神戸第一高に通学していた。県庁では、井戸敏三知事(71)と談笑。同じく兵庫県出身で昨年現役引退した元世界3階級王者の長谷川穂積氏の話題になり、井戸知事からは「長谷川さんがいなくなったと思ったら、小国さんが現れた。我々としては、とてもうれしい。長谷川さんは35歳で王者に返り咲いたから、小国さんもあと6年は頑張れるかな」と長期政権を熱望された。

 小国は「そうですね…」と苦笑しつつ「世界王者になっちゃったんで。次の夢がなくてヤバイなと。何かモチベーションになることを作らないと。後は、落ちるだけなんで」と、発奮材料を模索していることを明かした。

 また、井戸知事から「兵庫県は出会いサポートセンターを作っている。結婚紹介所です。小国選手に登録してもらおうかな」と、宣伝役に抜てきする話を振られると、独身の小国は照れ笑い。約30分間の訪問に「あまりこういう場に慣れてないので、緊張しました」と話した。