ボクシングのWBO世界ライトフライ級王者田中恒成(21=畑中)が27日、名古屋市内の畑中ジムで5月20日の同級1位アンヘル・アコスタ(26=プエルトリコ)との初防衛戦(愛知・テバオーシャンアリーナ)に向け、3回の公開スパーリングを行った。

 「体調はいい。いい意味でリラックスしている。(2階級制覇した昨年の)大みそか以上のパフォーマンスで、しびれる試合を見せたいと思います」と力を込めた。

 4月に入ると東京で、フライ級日本チャンピオンの粉川拓也(32=宮田)や同級暫定チャンピオンの黒田雅之(30=川崎新田)らとスパーリングを重ねてきた。16戦16勝16KOと「パーフェクト・レコード」の実績を持つアコスタとの対戦に「もちろん、KOします」と自信をのぞかせた。

 同日にWBC同級4位拳四朗(25=B.M.B)がタイトル戦に挑むが、田中は「その戦いは正直、関心ない。(WBA同級王者)田口選手(IBF同級)八重樫選手との統一戦の実現に向けて動いていきたい。ぜひやりたい」と対戦を熱望。畑中清詞会長は「田口も(田中の試合を)見に来るんじゃないかな」とニヤリ。夢の実現に向け、あらためてラブコールした。