<NEO:神奈川大会>◇14日◇川崎市体育館◇1120人

 田村欣子(34)が10周年記念大会を勝利で締めくくった。同期ながらデビューから15年間対戦してなかった里村明衣子(30)とNWA女子パシフィック王座&NEO認定シングル王座をかけて対戦。NEOと仙台女子、それぞれが団体の看板を背負った戦いに臨んだ。田村は引退したライバルたちの得意技を繰り出すなど、記念試合らしく集大成とも言える攻めを見せる。里村の変形裸絞めで失神寸前まで追い込まれたが、エルボーの連発で流れを変え、日向あずみの得意技みちのくドライバーでペースを握ると、コブラクラッチスープレックスからランニングエルボーで21分5秒、片エビ固めで下し、2度目の防衛に成功した。遺恨対決が直前で流れるなどカード編成に手を焼き、ゴングを忘れて第1試合は鍋で代用するなどハプニング続きの大会となったが、田村は「NEOらしいよね(笑い)。NEOの10年間は本当に濃かったけど、このベルトを防衛して終えることができたのは嬉しい。15年間、里村と対戦していなかったのはこの日のためにあったのかな」と満足げだった。