<ノア:東京大会>◇2日◇東京・日本武道館◇1万1000人

 秋山準(40)が、グローバル・リーグ戦準優勝で復活の兆しを見せた。公式戦最終戦では、現GHCヘビー級王者杉浦貴(39)と21分以上に及ぶ激戦の末、スターネス・ダストからの体固めで勝利。高山善広(43)との決勝は、エプロンサイドでのギロチン、裸絞めなどで試合を優位に進めたが、ひざ蹴りからのエベレスト式原爆固めに屈した。

 この1年は苦難の連続だった。昨年6月には、ノアの社長でエースだった三沢光晴さんが急死。時を同じくして、秋山は椎間板(ついかんばん)ヘルニアのため、持っていたGHCヘビー級ベルトを手放した。今シリーズも試合中に左目を痛め、眼帯を付けて試合に出ていた。心身ともにどん底の状態から、ベテランが健在ぶりをアピール。日本武道館は、熱い秋山コールと安堵(あんど)の声に包まれていた。