<アイスリボン:東京大会>◇5日◇東京・後楽園ホール◇749人

 藤本つかさ(27)がICE×60王座3度目の防衛に成功した。こどもの日の後楽園大会メーンで13歳のつくしと対戦。これまで小中学生の選手には出さなかったビーナスシュート(三角蹴り)を「つくしだからこそ」と相手を認めた上で解禁して、勝利した。

 藤本は「こどもの日だからつくしが勝った方がハッピーだったかもしれない。でも、ベルトは守りたかった。ベルトを持って仙台大会を開催したい」と、東日本大震災で震災した地元宮城の人たちにプロレスで勇気を与えたいと希望した。

 アイスリボンは旗揚げ当初、リングではなくマットを使用して試合を行っていた。4月にも被災地である茨城県でマットを使った試合を開催しており、会社も7月開催に向け仙台大会の準備に入った。

 藤本は「生きていれば何かできる。1人のプロレスラーとして、大好きなプロレスを地元に持っていきたい」と力強く語った。