<ユニオン:1富士、2鷹、3ユニオン2012>◇3日◇東京・後楽園ホール

 紫雷美央(23)と紫雷イオ(21)の姉妹対決が4カ月ぶりに実現した。妹イオが11年9月に華名との3人ユニット「トリプルテイルズ」を脱退。その後は姉妹の間でも組むことも対戦することもなかったが、4カ月ぶりに男女混合王座アメリカスミックスドタッグ選手権でイオはNOSAWA論外(35)、美央は大家健(34)と組んで向かい合った。常に比較される妹は運動神経もよく、後塵を拝してきた美央。しかし、イオと別れてからは男子団体に積極的に参戦し、高い評価を受けるようになった。

 久しぶりの試合ではエルボー合戦からグーパンチで殴り合う感情むき出しのバチバチした攻防もあったが、ほぼ互角に渡り合う展開を見せる。美央がNOSAWAにハイキックを浴びせ、勝利まであと1歩という場面もあったが、一瞬の隙をつかれたパートナー大家が丸め込まれ10分21秒、3カウントを奪われた。美央は「海外で勉強してきたんだなって感じた」と妹の技術面での成長を感じつつも「私ははっちゃけて支持を受けるようになりましたが、あの子は元気がないというか大人ぶってるのかな。昔のあいつの方が感情をぶつけてきた。まあ、それはそれで成長なのかな」と語り、イオは「美央は美央、私は私。それぞれのスタイルを追求していく。私は何のコンセプトもなく男子と試合はしないので」と、今後も別々に活動していくことを明言した。