<プロボクシング:東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ12回戦>◇30日◇大阪・堺市民会館◇観衆1300人

 王者・大沢宏晋(26=大星)が、同級6位ロバート・コパ・パルエ(インドネシア)を9回1分34秒TKOで下して2度目の防衛に成功した。開始早々に大沢が左ジャブでダウンを奪取。ところが再開後、逆に挑戦者の左を浴びてダウンを喫する、荒れ模様のスタートとなった。その後は大沢が鋭いジャブを主体にペースを掌握。9回にはワンツーからの連打で2度目のダウンを奪い、一気に畳みかけてレフェリーストップがかかった。

 大沢は昨年12月の初防衛戦に続くKO防衛に成功。「初回にダウンを食らって動揺した。5回くらいから体が動きだした。試合前に右膝を剥離骨折して、1カ月間練習できなかった。準備期間が短かった割には体が動いた」と振り返った。現在はWBC世界同級11位に位置する。「次のステージに向かって頑張りたい」と、世界挑戦のチャンスを待つつもりだ。