WBC世界フライ級王者の五十嵐俊幸(29=帝拳)は30日、東京・新宿区の所属ジムで練習を公開した。

 4月8日、東京・両国国技館で、同級7位の元WBA世界ミニマム級王者・八重樫東(30=大橋)との2度目の防衛戦を控え、フィリピン人の練習パートナーを相手に2回のスパーリングを披露。足を使う場面や、積極的に打ち合いを展開するシーンもあるなど、さまざまな展開を想定した動きをみせた。

 2階級上げて2階級制覇を目指す八重樫は接近戦からの打ち合いを仕掛けてくることが予想される。五十嵐は「近い距離(で戦う)なら八重樫さん、離れたらボクということは明確。自分の距離とリズムで戦えるかだと思います」と意気込みを口にした。

 また、この公開練習には八重樫を指導する大橋ジムの松本好二トレーナー、大橋秀行会長も視察に訪れたが、五十嵐は「手の内は隠してないですよ」と王者の風格を漂わせた。