女子プロレス団体WAVEの飯田美花(21)が28日、東京・築地の日刊スポーツ新聞社を訪れ、30日の後楽園大会で迎える復帰戦への意気込みを語った。

 飯田は右膝前十字靱帯の損傷で長期欠場。8月に行われた師匠の栗原あゆみさんの引退試合前に一度復帰したものの、状態が思わしくなく再び欠場していた。「もう少しでデビュー3周年なのに、そのうち1年は欠場している。早く取り戻したい」と悔しさを味わってきた。同じくヒザの前十字靱帯を痛めて手術を経験した桜花由美、渋谷シュウのアドバイスもあり、焦る気持ちを抑えて、じっくりと治療してきた。「まずは『今度は大丈夫』と、お客さんを安心させることが目標」と話す。

 団体社長・GAMIの5人掛けの1人として対戦する。過去2回の復帰戦の相手もGAMIだった。8月の復帰戦で納得できる内容の試合ができなかったことで、直訴して実現した。ドロップキックなどを中心としたファイトスタイルだったが、大型選手とも戦うため、関節技を得意とした元選手の府川唯未さんの指導を仰ぎ、関節技の習得に努めた。「これまでと違う姿を見せられると思う。もう一度デビューするような感覚。飯田美花の第3章です」と、団体所属となって初の試合へ気持ちを高ぶらせている。