WBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃(32=帝拳)がスピードと華麗な技術で初防衛を狙う。来年1月3日の同級9位ヘナロ・ガルシア戦を前に26日、都内でスパーリングを公開し、好調をアピールした。

 デビュー時からスピードあるステップからカウンターの左ストレートを武器にしてきた。芸術的なキレのある動きからついだあだ名は「スピードキング」。だが、5度目の挑戦だった9月の王座奪取時は、泥臭くても勝つことを優先。最後は足を止め、血だらけの打ち合いを制してベルトを奪った。

 今回のテーマは持ち前のスピードからの左で、スマートに勝つこと。この日のスパーでも鮮やかなステップを披露した。西岡は「左ストレートの切れはいい。チャンピオンになって自信もついた」と「スピードキング」完全復活を狙う。