感染が拡大しているメキシコの豚インフルエンザの影響が、同国のプロレス界にも波及した。メキシコの老舗団体CMLLは25日、メキシコシティーで26日(日本時間27日)と28日(同29日)に行われる予定の大会を急きょ中止することを発表。26日の大会は約3000人収容のコリセオで、28日は約1万人収容のアレナメヒコで開催予定だったが、関係者は「たくさんのファンが集まる。グッズ売り場などでは人との接触は避けられない。感染を懸念し、中止せざるを得ない」と話した。

 特に28日の大会は5月5、6日の新日本後楽園大会にも参戦する国民的英雄ミスティコが3大会ぶりの出場とあって、ドル箱興行として期待していただけに関係者のショックは大きい。また、CMLLは地方のプロモーターが主催するインディー団体への選手の派遣も当面見合わせる。(デーブ・レイブル通信員)