「打倒最強メキシカン」へ、世界王者が「強力タッグ」を組んだ。WBC世界バンタム級王者の長谷川穂積(29=真正)と、WBA世界スーパーフライ級王者名城信男(28=六島)が9日、神戸市内の真正ジムで4回のスパーリングを行った。長谷川は4月30日にWBO世界同級王者モンティエル(メキシコ)と11度目の防衛戦を予定。名城は5月8日に同級1位カサレスとV3戦に臨む。2人のメキシカンは同門でもある。長谷川は「こちらも力を合わせて頑張ろう、というキャンペーン」と話した。

 長谷川の相手のモンティエルは3階級制覇したテクニシャンだが、山下会長は「頭には頭で勝負。IQで勝負する」と話す。長谷川も「相手はテクニシャン。こっちもテクニックで対抗したい」。長谷川が身長、リーチとも約5センチ上回る。名城はそのモンティエルと体格はほぼ同じ。一方、カサレスは構えを左右にスイッチするとあって、名城は長谷川との手合わせに「サウスポー対策になる」と重要視した。