WBA世界スーパーフライ級王者ウーゴ・カサレス(33=メキシコ)と挑戦者の同級7位清水智信(30=金子)は30日、東京・赤坂のTBSで一般公開の前日計量に臨み52・1キロで計量クリアした。

 スーパーフライ級王座に挑む清水が、ベルトを手に「漫画デビュー」する。3度目の世界戦で悲願を達成した場合、秋田書店発行のマンガ雑誌ヤングチャンピオンで連載中の「ファイティング寿限無」に、清水をモデルにした新キャラクターが登場することが30日、分かった。著者の野部優美氏(44)が「明らかに清水選手だと分かる人物を描きたい」と約束。当日は試合会場で生観戦する予定だ。

 同漫画は、落語家で作家・立川談四楼の同名著書が原作。若手の落語家が、芸の肥やしに始めたボクシングで世界王者を目指すストーリーだ。主人公の練習場は金子ジムがモデルで、野部氏も足を運び、清水のトレーナーを務める金子賢司代表を取材。リアルな描写と設定に生かしている。計量を終えた清水は「チャンスはある。三度目の正直で王者になる」と周囲の期待に結果で応えるつもりだ。