<UFC140大会>◇10日(日本時間11日)◇カナダ・トロント・エアカナダセンター

 元PRIDEヘビー級王者アントニオ・ホドリコ・ノゲイラ(35=ブラジル)が、自身初の一本負けを喫した。元UFCヘビー級王者フランク・ミア(32=米国)と08年12月、UFC92大会でのヘビー級暫定タイトル戦以来の再戦。序盤から打撃で攻め続けたが、得意のグラウンド勝負で右腕をつかまれ、右肩脱臼に追い込まれて1回3分38秒、腕固めで敗れた。ミア戦連敗となり、ヘビー級王座戦線から大きく後退した。

 衝撃的な結末だった。得意のグラウンドに持ち込んだノゲイラがミアに動きを止められた。右腕をつかまれ、腕固めを仕掛けられた。懸命に回転して逃れようとした。痛みに耐えて切り抜けようとしたが、さらに腕を曲げられた。肩を脱臼し、そのまま一本負け。ケージ(金網)の中で大の字となり、右腕はピクリとも動かなかった。

 08年12月、UFCヘビー級暫定王者の初防衛戦でミアに敗れた際、自身初のTKO負けとなった。今回は“柔術マジシャン”と呼ばれるほど得意とする寝技で初の一本負け。「前回はミアが勝ったが、その結果は変えることはできない。私は前回よりも良い試合ができる」と話していたノゲイラの自信が砕けた。

 昨年2月のUFC110大会でベラスケスに敗れた後、両膝と腰を手術。今年8月、UFC134大会のシャウブ戦で1回KO勝ちし、復活ののろしを上げたばかりだった。練習仲間のドス・サントスがUFCヘビー級王者になり、触発されていたが、王座挑戦は一気に遠のいた。【藤中栄二】