元WBA世界ミニマム級王者八重樫東(29=大橋)が、王者への「挑発本」を出版する。6日に横浜のジムで会見。「我、弱き者ゆえに-弱者による勝利のマネジメント術」(東邦出版、税込み1500円)と題した自著をPRした。

 自伝本ではなく、諦めない人生哲学に勝利へのマネジメント論が中心となっている。さらには4月に挑戦するWBCフライ級王者五十嵐戦を控え、どう戦うかの戦術、戦略まで披露。2人はアマ時代に4度対戦し、八重樫は「4回負け、どっちもやることは分かっている」と意に介さず。「内容は読んで」と言ったが、全国発売は3月4日とゴングの1カ月前。あえて作戦を明らかにし、王者への神経戦にはなる。

 岩手の同郷の世界王者佐藤は昨年に自伝本を出版した。「今度は勝って売り上げを伸ばし、1部多く売れればボクの勝ち」と対抗心を燃やす。26日の後楽園ホールでの興行の際に、先行発売とサイン会を開く。