サップがデビュー!RGを粉砕/ハッスル※画像クリックで拡大表示<ハッスルハウス31>◇22日◇東京・後楽園ホール◇2150人

 エンタメ版「野獣」が誕生した。ボブ・サップ(33=米国)が、ハッスルデビューした。お笑い芸人のRGを2分53秒、肉弾ヘッドバットからの片エビ固めで軽く料理した。K-1、総合格闘技でおなじみの、ゴングと同時のラッシュは封印。パワーを見せつける力技以外にも、大技を出すと見せてのデコピンなど観客の笑いをとる攻撃も見せ、エンターテイメント色を強める新スタイルを見せた。

 ゴング&ラッシュは捨てた。サップが秒殺できるRGを時間をかけて料理した。序盤は倒れたRGの首根っこをつかんで投げ飛ばすなど、パワーを見せつけた。だが、自分の強さを見せるのはそれだけで十分だった。握手をするふりをしてRGの手をつかみ、人形のように振り回す。チョップやラリアットの寸止めで笑いを誘う。最後はスキンヘッドを手で寄せ、しわを作るギャグを見せながらのヘッドバットで快勝。観客のRGコールも、サップへの歓声と笑い声に変わった。

 試合前に掲げた「勝敗より観客をいかに楽しませるか」を実践した。エンターテイナーとしての才能を生かすためにハッスル参戦を決めた。「プロレスは想像力を働かせられるスポーツ。総合格闘技はルールに縛られる部分が多い」。格闘技への未練はあるが、米国での映画出演で磨いた演技力も生かせるエンタメプロレスに魅力を感じている。

 大みそかはハッスル祭りとDynamite!!の両方からオファーを受けている。さらに米国の元祖エンタメプロレスWWEからも話があることを明かした。「一方にしか出られないがベストを尽くす」と大みそかの出陣も宣言。エンタメ色を強めた“視聴率男”だけに激しい争奪戦になりそうだ。[2007年11月23日8時1分

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