昇進の分け目は、白鵬戦-。今日10日に初日を迎える大相撲夏場所(東京・両国国技館)で大関昇進を狙う関脇照ノ富士(23=伊勢ケ浜)に「打倒白鵬」が厳命された。9日、土俵祭に参加し「(緊張は)ないよ」という大器に、北の湖理事長(元横綱)から「手ごわい力士に勝つこと。(白星数に)重みをつけるには、2場所続けて白鵬を倒すこと。それが一番の重み」と新たな条件が課された。
大関昇進の目安は三役で直前3場所33勝。照ノ富士は新三役の春場所で白鵬を破り13勝を挙げたが、初場所は平幕だったため「優勝か14勝以上」が条件とされていた。だが、北の湖理事長は「13番でも優勝のめどの数字」。14勝なら文句なし。13勝なら、白鵬戦の成績が昇進を左右することになりそうだ。
三役を2場所で通過なら、年6場所制が定着した1958年(昭33)以降では初。理事長は「上がった例もあるんでしょう?」と、51年1月場所の吉葉山以来、64年ぶりの快挙にも言及した。珍しく口数の少なかった照ノ富士は「稽古でやることはやったので、勝ちにつながるかどうか。(期待して)いいんじゃないですか」。自信を胸に、勝負の場所に臨む。【桑原亮】


