横綱日馬富士(31=伊勢ケ浜)が、日本相撲協会に「右肘外側側副靱帯(じんたい)損傷で、本日より1カ月の安静加療、休務加療を要す」との診断書を提出して休場した。

 初日の小結妙義龍(28=境川)戦で、上手投げを放った際に右肘を土俵に打ち付けていた。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「朝、肘が腫れて動かないというので触ると、確かに熱を持っていた。打ったことによって靱帯(じんたい)を痛めた。相当強い打撲」と話した。

 夏場所後に骨棘(こっきょく)除去手術などを受けた患部の悪化ではなかったが、師匠は「かばいながら相撲を取っていたから、逆にぶつかってしまったのかな。右腕を使えていなかった。しょうがない。早く治して、次に備えないといけない」と残念そうだった。また、8月の夏巡業への参加については「回復次第」とした。

 日馬富士の休場は、昨年秋場所で途中休場して以来5度目。十両以上の休場は今場所初めてとなった。