無傷の10連勝で単独トップを快走する大関照ノ富士(23=伊勢ケ浜)の強さに、協会幹部もお手上げ状態? だ。

 北の湖理事長(62=元横綱)は「10日目が終わったばかりだけど」と前置きした上で「これで8割方、照ノ富士が逃げ切り態勢に入ったね」と分析。

 この日の取組前は、トップの照ノ富士と1敗で2番手として追う横綱鶴竜、平幕の勢との差は1。その状況に「1差でも遠く感じるんじゃないかな。鶴竜以外は誰も照ノ富士を止められないだろう」と見通していたが、いざフタを開ければ鶴竜は敗れ2敗目。「この2差は大きいよ」と照ノ富士の独走さえ予期した。

 また、照ノ富士の師匠の伊勢ケ浜審判部長(55=元横綱旭富士)は、苦戦した玉鷲戦を前に愛弟子に「最初から下からまわしを取って出ないとダメ、と言っておいたんだ。相手は動ける力士だから、まわしを取れば何とかなるとね」と諭しながら、やや強引な攻め。「やみくもに前に出ていた。強引だ」と顔を曇らせたが、まわしを引いての勝利に「慌てないのはいい。以前はけっこう(慌てる場面が)あったけど今場所はない。それは評価できる」と、褒める言葉が口を突いて出てきた。