地元福岡出身力士で、ここまで場所を盛り上げた西前頭10枚目・松鳳山(31=二所ノ関)はベテラン安美錦(37=伊勢ケ浜)に、素首落としで敗れ、12勝3敗で今場所を終えた。

 自身が勝ち、1敗の日馬富士が敗れれば優勝決定戦(白鵬も勝てばともえ戦)になっていただけに、取組直後は心なしか、肩を落として落胆の表情。「引いてくるのは頭になかった」と敗れた一番を振り返った。

 千秋楽まで優勝争いに絡んだことが評価され、13年秋場所以来、3度目の敢闘賞を受賞。「15日間、集中していい相撲が取れました。来場所もいい相撲を取りたい」と新年を見据えた。返り入幕の今場所から、来場所は前頭筆頭前後への番付アップが見込まれる。