大関琴奨菊(31=佐渡ケ嶽)が、悲願の初優勝に王手をかけた。過去13勝17敗と分が悪かった関脇栃煌山を一気に寄り切って1敗を守った。

<琴奨菊 初Vなら…>

 ◆日本出身力士優勝 10年前の06年初場所の大関栃東以来、59場所ぶり。

 ◆年長初優勝 31歳11カ月は、年6場所制が定着した58年以降、霧島の31歳9カ月を抜いて旭天鵬、貴闘力に次ぐ3位の年長初V。

 ◆初土俵からスロー初優勝 84場所は、優勝制度が制定された1909年(明42)夏場所以降、隆の里に次いで6番目のスロー。

 ◆新入幕からのスロー初優勝 66場所は、1909年夏場所以降、旭天鵬に次いで2番目のスロー。

 ◆大関時のスロー初優勝 26場所は、昭和以降の新大関で、21場所の千代大海を上回る史上最スロー。

 ◆佐渡ケ嶽部屋の優勝 08年夏場所の琴欧洲以来、14度目。部屋別では九重部屋の52度が最多。