結びの直前に、場内がどよめいた。白鵬が隠岐の海を押し出し。さらに、土俵を割った後に右腕で土俵下まで突き飛ばし、ダメを押した。だが隠岐の海は「自分がいなされて力を抜いたからだと思う。自分が悪いっす」と反省し、白鵬は土俵際で熱くなったのか問われると「全然」と一言。「最後まで厳しく攻める気持ちの表れか」の問いに「そういうこと」。照ノ富士らが敗れ全勝が2人減ったことには「ピース。ご想像にお任せします」と、Vサインを作り不敵に笑った。

 だが、テレビ解説にいた師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)は「ダメですね。言って聞かせます」とすぐさま指摘した。藤島審判長(元大関武双山)は「いずれにしても、褒められた行為じゃない。余裕のなさの裏返しではないか」と半ばあきれ顔。八角理事長(元横綱北勝海)は「癖かな。勝負が決まる土俵際だけど(相手が)力を抜いた後にやると下のお客さんも危ない」と苦言を呈した。過去にも時々見られたダメ出し。横綱だからこそ、周囲は黙っていない。