日本相撲協会は31日、大相撲九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)の新番付を発表し、秋場所を全勝で制した大関豪栄道(30=境川)は初めて東の正位につき、初めての綱とりに挑む。

 西の正位は稀勢の里(30=田子ノ浦)。琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)が続き、照ノ富士(24=伊勢ケ浜)は3度目のかど番を迎える。

 横綱は東の正位が日馬富士(32=伊勢ケ浜)、西が鶴竜(31=井筒)で、休場明けの白鵬(31=宮城野)は、あと3勝に迫っている史上3人目の通算1000勝を狙う。

 三役は、大関とりに挑む高安(26=田子ノ浦)と隠岐の海(31=八角)が関脇。御嶽海(23=出羽海)は、昭和以降の幕下付け出しで5位タイの所要10場所でスピード新三役となる小結に昇進した。また、長野県から32年(昭7)春(2月)場所の高登以来、昭和以降2人目で、出羽海部屋からは05年秋場所の普天王以来となった。玉鷲(31=片男波)は昨年春場所以来、10場所ぶりの小結に就いた。

 秋場所で東前頭14枚目で13勝した遠藤(26=追手風)は、同3枚目に上がった。

 新入幕は大輝改め北勝富士(ほくとふじ、24=八角)と石浦(26=宮城野)の2人。大輝は、幕下付け出しを除く58年以降の初土俵で2位タイの所要10場所でのスピード昇進を果たした。また、現師匠の八角部屋からは5人目、埼玉県からは昨年秋場所の大栄翔以来、戦後10人目となった。

 石浦は鳥取県からは63年春場所の琴桜以来、戦後3人目で、宮城野部屋からは13年夏場所の大喜鵬(現山口)以来となった。

 再入幕は英乃海(27=木瀬)と千代大龍(27=九重)で、ともに3場所ぶり。

 また、豊ノ島(33=時津風)が西幕下7枚目に陥落。幕内優勝決定戦出場経験者の幕下陥落は、11年夏場所の北勝力以来、史上2人目となった。

 11月11日の取組編成会議で、幕内の初日、2日目の対戦相手が決定する。